TOPページ>ピーターラビットINDEX>大東文化大学 ビアトリクス・ポター資料館>開館3周年企画 植木ゆり&かなで隊クリスマスコンサート
私たちがポター資料館に出かけたその日は、ちょうど大東文化大学主催のかなで隊によるクリスマスコンサートが開催される日でした。コンサートまで時間がまだ少しあったので、ビアトリクス・ポター・ショップにてグッズを見てましたら、髪の毛をきちんと整えた可愛い子供たちがやってきて、 「2時から森の教室でクリスマスコンサートをおこないます。見に来てください!!」と、アナウンスが。。 もちろん、私達は「いきま〜〜す!」と元気良く返事しました。 さて、森の教室に向かいますと、入口からなにやら良い匂いが漂ってきます。席につくと同時に、紙コップに入れられたスープが配られました。熱くてフーフーしながら飲んだのですが、何故スープが配られたんだろうと不思議に思っていましたら、コンサートが始まり、かなで隊のテーマソングのような毎年1曲目に元気な歌声で披露する「らららミュージック」が始まりました。 そして、かなで隊の植木ゆり先生より、最初に配ったスープは、実はビアトリクス・ポターが飲んでいたスープを再現したもので、池袋にてポルテボヌールというカフェレストランを運営している株式会社ティピアの早川氏が当時のレシピをもとにして作ってくださったとか。コンソメ味の、野菜がグツグツとよく煮込まれた、体の芯から温めてくれるスープでした。 そんな1杯のスープがコンサートのキーワードとなり、演奏が展開されていきました。 かなで隊全員による「らららミュージック」の次は、「ギャロップ」 後ろのスクリーンには、ピーターやベンジャミンたちが映し出されています。 大きな声を出す秘訣なのか、合唱するみんなの視線が、目の前の客席ではなく、後方の天井近くを見つめながら歌います。 かなで隊の男の子による「山寺の和尚さん」。鏡餅が登場し、気分はクリスマスを通り越しお正月でしょうか?元気あふれる演奏でした。 トルコマーチの演奏では、ペットボトルで手作りした楽器を振りながら、曲に合わせてダンスを披露。行進曲で有名なトルコマーチは、打楽器の伴奏にメロディーをつけることにより完成したのだとか。 そんなトルコのスープは、牛肉とポロネギ、セロリなどでだしをとり、ブイヨンを入れて仕上げにヨーグルトを入れるのがトルコ風なのだとか。なんでもヨーグルトの発祥は、トルコだそうです。 つづいてスペインのスープは、ガスパチョ。オリーブオイルにフランスパン、たっぷりの野菜に味の決め手となるクミン(調味料)を入れればできあがり。そんな、スペインをイメージした曲「見果てぬ国へ」は、カスタネットの調べが美しいカルメン調の演奏でした。 スペインから今度はニューヨークへ。演奏曲は、「ニューヨーク・パッション・ストリート」。エレクトーンとピアノのコラボレーションで曲を奏でます。 そして、演奏は小休憩となり、大東文化大学 准教授 ジョージ・ウォレス先生による、「イギリス料理」についてのお話。 英国出身のジョージ先生、「『イギリスの料理はおいしい』という書籍がベストセラーになった時、それまでそのような感想を抱いてなかった人には驚かれたことでしょうが、実はイギリスの家庭料理は本当においしいです」と始まりました。 イギリスの冬はとても寒く、日が沈むのは3時半頃。暗くて、風も冷たい、そんな厳しい自然環境の中でも家庭では心あたたまるスープが待っている。特に、クリスマス料理にかかせないローストチキンの残り物で作るじゃがいものスープがとてもおいしいとか。冬のご馳走は、なんといっても温かいスープなんだそうです。 「食べ物は、試してみなければ分からないよ。ぜひイギリスの知人の家庭料理を一度味わってみてください。メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!」 イギリスの家庭料理、ぜひ一度味わってみたいものですね。 ここでスペシャルゲストのピーターとベンジャミンが登場し、かなで隊と観客も一緒になり、「テキーラ」という曲に合わせて手拍子します。まずは全員でリズムをとりながら練習です。 足踏み2回、手を前に交互に出して2回手拍子、これを3セット繰り返して、大声で「テキーラ」と叫びます。 上手に出来るようになったら本番!ピーターとベンジャミンも練習したおかげでとっても上手にできました。 ラストの演奏曲は、かなで隊全員で、「ピーターラビットとわたし」を合唱しました。みんなピーターが大好きな様子、毎年この時期になると練習しているのですものね。あっという間の1時間、クリスマスコンサートが終了しました。 最後に出演者の紹介を兼ねて、みんなの好きなスープの紹介。「ミネストローネ」「コーンスープ」「あさりの味噌汁、砂抜きはちゃんとやってね」「飛行機で出てくるスープ」「クラムチャウダー、ほっこり〜」「野菜いっぱいの味噌汁、ありがとう〜」。楽しく、あたたかい気持ちになってくれればうれしいです! 1杯のスープをきっかけに、このような演奏会を企画してくださっているとは。かなで隊の元気な子供たちの歌声は、出来立てほやほやのスープの湯気のように、体全体を包み込んでくれたようです。ピーターと過ごす素敵な思い出としてだけでなく、世界各地のスープを堪能し、心も体もぽっかぽかになり、とても楽しかったです。ありがとうございました。 トルコマーチで使用した手作り楽器と、「ピーターラビットとわたし」の歌詞カード。 (2010.1.12 レポート 作成: ラピータ ラピータの部屋コンテンツ) 関連サイト:大東文化大学: http://www.daito.ac.jp/potter/ ビアトリクス・ポター資料館で開催されたクリスマス特別企画展のレポート: http://rapeter.sub.jp/peter/rp4970.html 埼玉県こども動物自然公園: http://www.aya.or.jp/~sczoo/ The Garden オフィシャルサイト: http://sound.jp/the_garden/index.html ポルテボヌール: http://porterbonheur.com/index.html |