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大東文化大学 ビアトリクス・ポター資料館に想いを寄せて
■オープニングセレモニーの模様 |
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■ 2006年4月2日 オープニングセレモニーの模様 ●テープカットセレモニー 11時よりテープカットセレモニー記念式典が開始されました。 この式典にあたり、ピーターラビットの絵本出版社でもあり、ビアトリクス・ポターの知的財産権を所有・管理する英国のフレデリィック・ウォーン社(Frederick Warne)より、1934年12月ヒルトップ農場で働くベンソン夫人宛にビアトリクス・ポターが送ったポストカードの贈呈が行われました。 ポストカード: 1934年12月、ヒルトップ農場で働くベンソン夫人宛に「季節の挨拶の他、この次に会う時には絵本を持っていきます。可愛い甥に伝えておいてください」という文面と、結婚後に使用していたサイン「HBP」が記載。 1934年といえば、ビアトリクス・ポターは既に68歳。ロンドンやアメリカからの、「新作をぜひ」という声に耳を傾けず、「お話の本の種はつきました。絵を描くための目も疲れはてました。」このように周囲にもらしていたとか。しかし、小さな絵本シリーズは、世界各国の言葉に翻訳され、ビアトリクス・ポターの名前は世界中に知られることになった年でもあったのです。 ビアトリクス・ポター本人直筆の貴重なポストカード授与されるという式典も無事終了した後、完成したばかりの資料館の前で、ピーターラビットや、多くの関係者やピーターラビットファン、そして未来を託す子供達に見守られ、テープカットが盛大に行われました。 (参考文献:「ビアトリクス・ポター 描き、語り、田園をいつくしんだ人」ジュディ・ティラー/著、吉田新一/訳 福音館書店/出版) (写真左)テープカット前 (写真右)テープカット後、入口よりピーターラビットが手を振りにこやかにゲストをお迎え 「大東文化大学 ビアトリクス・ポター資料館 開館によせて」 資料館 館長 栗林氏より 本日は、ビアトリクス・ポター資料館開設にあたり、多くの方々にご出席いただきありがとうございました。 約6年前、大東文化大学英米文学科の先生方により集められた、ビアトリクス・ポター関連の資料は、その後図書館の支援を受け、600点以上の資料収集に至り、研究資料として利用されてきました。これら資料は、日本のみならず、世界でも類例をみないビアトリクス・ポターという人物を知る資料として、広く一般に公開し、ビアトリクス・ポターが目指した人間と、自然と、動物との共存という世界を、多くの方々に知ってもらいたいと、このような思いから、資料館の建設計画が始まり、本日を迎えることとなりました。 おかげさまで、埼玉県立こども動物自然公園の一画の土地を譲りうけました。また、2006年に完成した資料館の外壁に掲げているプレートにもありますとおり、ちょうど100年前にビアトリクス・ポターが、英国の湖水地方で購入したヒルトップとまったく同じ形にこだわり、時と場所を隔てて、この資料館ができあがりました。 ポターさんは、ピーターラビットという絵本を描きましたが、絵本を描いた作者だけにとどまらず、ナショナル・トラストという自然環境保護団体の活動も支援し、力を注いだことでも大変有名です。ちょうど、この場所(埼玉県立こども動物自然公園内)が、そういう意味ではいろんな意味で、条件が整った場所ではないかと思っております。 この資料館を通じて、色々な研究の成果を発信すると同時に、ここへ来られる多くの子供達が、この資料館を通して、自然の素晴らしさと、動物とのおつきあいを学んでいただければと、思っております。 本日の開館を迎えるまでには、実に多くの人のご尽力、ご協力、ご支援をいただきました。心よりあらめて、御礼を申し上げます。今後資料館の色々な活動にいたしましても、今後ともご支援いただければと思っております。ありがとうございました。 (2006.4.2 テープカットセレモニー前に、館長の栗林氏からのご挨拶を掲載させていただきました) (写真左)2006年4月2日オープンしたポター資料館の一部分。栗林氏のご挨拶で説明のあった、外壁に掲げられているプレートです。 (写真右)英国の湖水地方にあるヒルトップの一部分。写真部分は、1906年に増設された部屋で、ニュールームと呼ばれています。外壁には窓枠の両側にプレートが掲げられています。 このご挨拶に含まれる言葉のひとつ、ひとつに、資料館の役割、そしてそれを見に行く私たちの役割が込められている、そんな気がいたします。そこで、ぜひご紹介させていただきたく掲載させていただきました。 ポターさんという人は、一度見知っただけでは何も伝わってこないし、何も理解できません。でも、その魅力を知れば、どんな方もはまってしまいます。どこからはまるかはあなた次第です。絵に魅せられた人、その生き方に共感した人、そして物語を愛する人、そしていずれ「ポターってなにもの?!」という疑問にぶち当たり、いろいろな資料を収集したくなるのが共通の思いです。 そんな共通の思いが、資料館で実現するのです。さぁ、あなたも、ポターさんに触れる旅に、出かけてみませんか? |
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